恋愛の条件
「いただき~♪」

目を見開いて呆気にとられている奈央のことなど構わず、その男は一気にジョッキの中のビールを飲み干した。

「何すんのよ、修!!」

「やっぱ日本の生は上手いなぁ~♪」

「上手いなぁ~じゃないわよっ!人のビールを……信じらんない!!」

「3年ぶりに会えたんだから生の一杯くらい奢ってよ?」

「別に会いたくもなかったし、何で会えたからってあんたに奢らなきゃいけないの?そもそも何でここにいるのよっ!座らないでよっ!」

怒りをぶつけたかった相手が急に現れ、奈央は一気にまくし立てる。

「ひっでぇなぁ……何でって奈央に会いたかったから♪ここによく来てたじゃん?」

会いたかった、と言われ、一瞬胸がトクンとなるが、すぐに我に返る。

「あっそ……独りで飲んでれば?」

「冷て~」

ウズウズ何かを堪えているあやを視界の端に捕らえながらも、それは敢えて無視し、奈央はシッシッと修一を手で追いやった。

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