恋愛の条件
あっという間だったかもしれない。

だが奈央にはひどく長いキスに感じられ、唇が開放された時は肩で呼吸を整えることで精一杯だった。



(い、今の何?何した?)



「フッ……大丈夫かよ?」

「///っ……何すんのよっ!?」

やっと思考が繋がり、今起きたことを把握する。

「何って、キス?」

「何でっこんなことっ……」

「したかったから♪」

「信じられないっ!したかったからってするのっ!?」

「感じたくせに?」


(なっ……!!)




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