恋愛の条件
「ムッカつくなぁ……」

「----えっ?」

「お前、俺との約束思いっきり忘れていただろ?」

「だから約束した覚えはないって……」

「何?俺はお前を見かけなかったら店で待ちぼうけくらうとこだったの?」

「そんなの……」

「お前、覚えとけよ?」

修一は奈央の顔をじっと覗き込む。


(な、何?っていうか、この状況はヤバイ?)


「か、勝手なこと言わないでよっ!」

奈央は修一の腕をほどき、頬の赤らみと心臓の音を隠すかのように後ろを向いた。


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