出会えてよかった[短]
said MAKOTO


話はちょうど半年前に遡る。


普段は滅多にかかってこないのに、急に実家から電話が来た。

「何だよ、いきなり帰ってこいなんて。」


「私の友達の娘さんにね、葵ちゃんって子がいるの。その子が今辛いことがあって、荒れてるんだって。だからあなたが何とかしてあげなさい。」


「はっ!?意味わかんねぇよ。なんで俺が?」


「あなた人が良いからよ。」


親バカかよ。


理由になってねぇし。


最初は断ったけど、一歩も譲らないお袋に根負けして、俺は葵に近づいた。


どうやって声かけようか迷ったけど、たまたま勤務中に、ゲーセンにいてくれて、正直助かった。
まさか向こうから来てくれるとはな。

そして、葵が荒れた原因を知ることになった。


最初はめんどくさかったのに、関わっていくうちに、あまりにも純粋で素直な葵を、いつしかほっとけなくなっていた。


最初は妹みたいにしか、思っていなかった。


けど…いつの間にか…。
< 43 / 58 >

この作品をシェア

pagetop