黒猫にkiss







会った公園で下ろされて


そのまま帰った





あぁ、あの何も知らない人たち。



何もしらない風景が、灰色の色に



色あせた世界、日が傾いたせいだろうか









「…ヤバイことになったね」



「あげは達平気だといいね」






















けど



私の胸の中はもやもやでいっぱいだった






あんなに怖い思いしたのに



あげはに無理やりつれていかれたのに






行きたいなんて思ってなかったのに






最後にはあんな目で見下されて





強制的に帰されて



メアドも教えなきゃいけなくて





















なんなの!?






このデリカシーの無い奴らの行動!









家に帰ると壁を蹴った

ガツンッと壁の向こうから低い音が聞こえる。








ムカつく




なんで私がこんな思い…









あの拒絶が思い出される





ルカって人、アイツに似ていて思わずドキッってしたのに結局は私たちを籠の外へ追いやって…













ふとした瞬間、微妙に似てる人がいた













綺麗で冷たい、ひどい人。














期待も何もしていなかったはずなのにあの時の胸の痛み、



惨め感。





吐き気にも似たキリキリとした痛み



ふわりとした浮遊感にも似た感情











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