Vengeance Blue Sky.
30分後。
馬で逃げていた私と母さんは、スピードを緩めずに馬で逃げ続けていた。

しかし、私は嫌な予感がした。
たまらなくなって母さんに、
「嫌な予感がする。戻ろう。」
と言った。
母さんは反対はしなかった。
すぐに馬の進行方向を家の方角に向けた。


しばらくして、家に着いた。
もう銃声は鳴り止んでいて、戦闘は終わっていた様子だった。
保安官は全員倒れていて、息の根が止まっているようだった。
しかし、保安官の向かい側に倒れている父さんも、息をしていなかった。
「父さん!」
私は馬から飛び降りて、父さんの傍に駆け寄った。

「父さん!父さん!ねぇ、しっかりして!」

しかし、父さんからの応答はなかった。

また一人、家族を失ったのだ。

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