月下の幻 太陽の偽り (仮)
朝一の講義は勿論耳には入らない。
ただ出席しているだけと言われても反論しようがない状態だった。
「歩美、あぁゆぅみっ…」
小さな声だがハッキリと聞こえるその声の主を見つめた。
言わなくても解っている。瑞穂だ。
瑞穂曰く「講義は顔を出していれば良いもの」らしく、いつも通りノートは適当な事書いてあるだけで基本ノートの役目を果たしていない。
「瑞穂、そんな事してたらまたレポートで詰まるよ。」
「いいのいいの、その時は真面目な歩美に手伝ってもらうから、そんな事より歩美はこれからまだ講義あるの?」
…今、聞き捨てならない事を言われたが、あまりにサラッと言われ過ぎて反論するタイミングを逃してしまった。
まぁ、いつもの事だし、この間も奢って貰ったりもしているので話としては悪くは無い。
ただ出席しているだけと言われても反論しようがない状態だった。
「歩美、あぁゆぅみっ…」
小さな声だがハッキリと聞こえるその声の主を見つめた。
言わなくても解っている。瑞穂だ。
瑞穂曰く「講義は顔を出していれば良いもの」らしく、いつも通りノートは適当な事書いてあるだけで基本ノートの役目を果たしていない。
「瑞穂、そんな事してたらまたレポートで詰まるよ。」
「いいのいいの、その時は真面目な歩美に手伝ってもらうから、そんな事より歩美はこれからまだ講義あるの?」
…今、聞き捨てならない事を言われたが、あまりにサラッと言われ過ぎて反論するタイミングを逃してしまった。
まぁ、いつもの事だし、この間も奢って貰ったりもしているので話としては悪くは無い。