月下の幻 太陽の偽り (仮)
「今日はこれでおしまいだけど、何かあった?」

「この前の教会の写真、現像出来たんだけどね。…写ってたんだよね。」

「写ってた…」

写ってた。
瑞穂の言うそれはどう聞いてもあれの事だろう。

瑞穂・写真・話題=
「心霊写真激写しちゃった♪」

瑞穂はそう嬉しそうに私に言った。

どうしてそう嬉しそうなのかが理解に苦しむ。

「で、どんな写真だって?」

私は瑞穂が差し出した一枚の写真を見て背筋を凍らせた。

それは教会の裏庭を写した一枚だが、所々に白い人影のような物がぼんやりと写し出されていた。

結構目立つがそれが大小合わせて3つ程写っていた。

勿論、この時間にこんな物を見た覚えがない。

私達以外に人の気配も無かったし、あったとしてもあの殺人鬼ガラフくらいか…。

まぁ殺人鬼と言うにはにつかない性格ではあったけど…
< 47 / 127 >

この作品をシェア

pagetop