血も涙もない【短編集】




─────……


『君、大丈夫?その血、酷い怪我だ』

『あたしの血じゃないよ…』

『え?』

『……誰にも言えないって苦しいね。秘密って寂しいね』

『何を言っているの?』

『きっと、あなたと会うことはもう無いだろうから、あたしの秘密聞いてくれない?』

『秘密?』

『うん。忘れちゃっていいから』

『…うん。言ってみな』







あのね─────………










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