禁断~私を忘れないで~
私たちもそろそろ教室へ戻ろうと思って教室のドアに手をかけて中をのぞいた瞬間・・。
「あっ・・。先生もう居るよ・・。どうする??」
なんて悪知恵の働く真里亜に聞いてみる。
「多分、何しても無理だから、遊び半分でしゃがんでドアを開けてしゃがんで席まで行こう」なんて冷静に話しだしたからいくら私でも笑い時にしちゃいそうww
私たちは
「「せーの」」でドアを開けしゃがんでコソコソ入っていく。先生は私たちに声をかけないのでバレてないなんて思いこんであれ?なんて思って先生の顔を見た。
先生はお腹を抱えて笑うのを必死にこらえていた・・。
先生の一言は
「やっぱり、お前はおもしろい奴だ」なんて納得げにこっちを見ていた。私も見て見ると、もう先生は笑いの限界だとばかりにゲラゲラ笑いだし、今日、門の前で先生が担任じゃありませんようにって祈っていたことを話したら鋭い目つきで
「あぁ?なんだとぉ~??」なんて低い声で言ってきた。
私はそんな先生に好きだという感情が出て来てしまった。そんなことに気付いた真里亜は
「そんなことないよね!かっこいいよね」なんてフォローしてくれたww
私は小声で
「あんがとっ」なんてウィンクして御礼をした。でも実際ホントに先生が好きになってしまった・・・。
私は先生を好きになるなんて思ってもいなかっただって、中学生のときは先生に反抗してばかりで、怒られてばかりで先生なんていいイメージなんてなかったから。
でも、この高校生になって考えが変わるかも?なんて思ったりもした。
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