追憶の詩 -浮世抄華-


その彼の反応に私はつい笑ってしまった。




「笑うなよ…」




彼は私の頬を抓って来た。




「いひゃい、いひゃいれす!土方はん」




「「あ……………」」




私は焦った拍子に『土方さん』と呼んでしまった。




彼は怒るだろうか…?




私は恐る恐る頬を抓られたまま、彼の顔を見た。






「まあ、当分は許してやるよ」




呆れたように息を吐き、頬から手を離すと、彼は私を抱き寄せた。




やっぱり、彼は優しい…。




私は彼に身体を委ね、目を閉じた。




当分と言ったものの、私はあと数ヶ月は彼の事を『土方さん』と呼ぶ事になる。






< 155 / 155 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:17

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

贖罪

総文字数/182,348

ミステリー・サスペンス185ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
貴方の《罪》は何ですか?
ペルソナ

総文字数/109,170

ミステリー・サスペンス122ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
貴方は《貴方自身》を抑え、《正しく》あることが出来ますか――? ※誹謗中傷などは受け付けておりません。 ※ノベマ!にも公開しています。 ノベマ!のみの公開にしようかと思いましたが野いちご、ベリカフェにも公開することにしました。 ノベマ!で編集部オススメの作品に紹介されました!
アオイロノヒマワリ ―咲―

総文字数/77,959

歴史・時代343ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
夏に咲く太陽の花。 オレンジ色の花片を空に向かって大きく咲かせる。 青い、青い空に向かって。 でも、空には太陽がある。 どんなに大きく咲いても、花は太陽にはなれない。 空と並べない。 空と……、彼と並べない……。 ※新選組もののフィクションです。 ※史実とは関係ありません。 ※時代無視します。 ※誤字脱字あります。 ※批判等は受け付けません。 ※更新はマイペース。 久し振りの新選組ものです! 所々忘れている所があるので合点がいかないかもしれませんが、完結目指して頑張ります!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop