天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
「何だ雛菊、さっきの電話。こはくさん、栄養不足なのか?」

雛菊の弁当をパクつきながら疾風が言う。

「うん?ああ、その話ぃ?」

雛菊が疾風のオードブルを摘まみながら頷いた。

「こはく先生、赤ちゃんできたんだって」

「「「………………」」」

しばし固まる一同。

「「「うぇぇえぇえぇっ?」」」

直後、絶叫にも似た声が上がる!

「奥方オメデタっ?」

「おまっ、何そんな事シレッと言ってんだ雛菊!」

「そういうサプライズはもうちょっと溜めを作ってだな!」

「えーいいじゃん、どうせバレるんだし」

呑気にドリンクを飲む雛菊の横で。

「わ、私のこはくさんが…侍の奴に奪われた…」

悔しさにワナワナと震える薊。

いやいや、奥方はお前のと違ぇから。

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