天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅧ
友人曰く『黙って真面目な顔さえしていればそれなりに美人なのに……』。

残念な美少女天神学園代表、雛菊とは別ベクトルのハレンチ、薊。

ようやくけしからん娘を解放して、彼女は席に戻る。

「薊ちゃん、ドリンクとスイーツ貰っていい?」

撫子の問いかけに。

「あ、いいよいいよ」

彼女の隣に陣取り、手際よくホールのまま持ってきたケーキを切り分ける。

「薊先輩の持ってきたスイーツ、美味しいです…」

まぐまぐと苺のロールケーキを堪能する寧々。

「そう?今寧々ちゃんが食べてるのはね、ロシア娘ちゃんもお気に入りのケーキなんだよ?」

薊は寧々の食べる姿にホッコリしている。

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