はらり、ひとひら。
「アンズはもっとおいらを一人の男としてみてくれよ!」
「あははっ、なにそれ無理だよ」
…あれ、なんかゴン、へこんじゃった。
「あ、頭洗い流すから耳押さえてー」
「早くやってくれよう…」
するするとこげ茶色の髪に指を通していく。かなり汚れは落ちたようだし、仕上げにリンスをすれば完璧だ。
「杏子、さっきの一言は余りにも不憫だ」
んん?
もわ・・・と湯気の中、うっすら見えた白い毛。…白い毛?
「いやああぁ!師匠なんでいるの!」
思い切りぬるま湯が師匠にかかる。うわ捻る方向間違えた!