はらり、ひとひら。
何が起きたの?光をこらえ、目をこじ開ける。
ただ、わかったのは、師匠はもう小さな子狐の姿じゃなくて。
大妖『白狐』の姿だった。
「妖だ。着替えろ、杏子」
「えっ?妖!?」
慌てて窓から外を覗くと、道路に倒れたひょろりとした妖発見。…こっち見てる!
「ひえっ!?」
「うるさい騒ぐな。時間が無い、早く着替えろ!」
「わ、は、はいっ」
着方なんか知らない。
師匠が教えてくれるわけもない。
けれどなんだか、勝手に手が動いた。