はらり、ひとひら。
「ふむ。まあまあだな」
いや絶対微妙じゃない?着替えたはいいけれど落ち着かない。ていうかこれ、明らかに動きづらい気がする…。
「形から入ることが大事だ。いいか、あれはお前の血肉を狙っている。手加減はいらない」
血肉を─背筋がひやりとしたが、強く頷く。私、これからあの妖を祓うんだ。
巻物を手にした途端、身体の奥底からじわじわと力が沸いてくるような感覚がする。血が、私を守ろうとしてくれている。
「森へ行くぞ。乗れ」
「うん・・・!」
窓から師匠は私を背に乗せて飛び立った。
綺麗に晴れた夜空には大きな満月と、瞬く星たち。
師匠と、同じ色─。