[完]大人の恋の始め方
なんて思っている間に試合は終了。
計くん達が勝利した。
因みに、うちのクラスは3位につけていた。
1年生は勝利を喜びあっていると、計くんと目が合った。
かと思えば、すぐに駆け寄ってくる彼。
「杏里、見に来てたんだ?」
ニッコリと笑う計くんは、何だかかわいい。
「まぁ…ね?」
とは言っても、男嫌いは治らないのだが。
「どぉ??俺かっこよかった?」
あたしより大きいくせに、やんちゃな笑顔を見せる。
「まぁ…それなりに?」
カッコイイとは思ったけど、んな事、口裂けても言えない。
恥ずかしいもん。
「ちょっとー!!友もいるんだけどッッ」
と、急に怒りだす友美。
「うお!居たのか」
「居たわよ!!小さくて悪かったわねッッ」
友美の言葉に「分かってるんだ!」と、爆笑する計くん。
ちょっとお二人さーん!!!
めちゃくちゃ注目されてますけどーッッ
「え、友美と仲良さそう」
「付き合ってるのかなぁ?」
「美男美女って感じだねぇ」
などなどまぁ、言われてます。
「友はねぇ、平均なんだかんね!!」
「ちょっと友美!!それ、あたしが大きいって言いたいの!?」
あたしは友美を睨む。