[完]大人の恋の始め方
一体、何を言われているのか分からなくて、自分の姿を見る。
タオル一枚で、床に腰が抜けている状態。
とてつもなく、破廉恥なんじゃない?
思わず立ち上がろうとしたが、力が入らない。
「腰抜けするほど、気持ち良かったのか?」
「ほぇっ?!////」
なんで腰抜けてるのが、分かるのよぉ~///
でも、確かに立てない。
「あの…立たせて……?///」
あたしは、片手でタオルを押さえて、片手を優斗さんに伸ばす。
すると、優斗さんはあたしを掴む。
「なーんて。助けるとおもったか…?」
そう言うと、再び唇が合わさる。
「………んんっ!!!」
まるで、噛み付くようなキス。
少なくとも、あの優しい優斗さんの面影がない。
「優斗さんっ………んん…」
「……何?」
キスを止めて、耳元で呟かれる。
「……あのッッ…なんで…キスっ…ひゃぁっ///」
いきなり、耳元を舐められる。