さらば、ヒャッハー
「藤馬さんでも、メリットなしに誰かを助けるなんてあるんですね」
「ついでだよ、ついで。俺がやることは絶対で、俺がやりたいことは徹底的だ。花粉飛ばしたら、ふゆっきーの中のやつもぶっ飛んだだけじゃねえの」
「まあ、あくまでも花粉症とはアレルギー症状のことですから、過剰な免疫反応を起こす原因がなくなれば人体に何も害はありませんけど」
花粉症患者の体から花粉全てを根こそぎ余すことなく完全に、消し去る技術を目の当たりにしていない以上、少なくとも少年の知識では、冬月の完治はあり得ないと言えない。
事例がないからこそ、今のが事例となる。ならば、藤馬は別に冬月を助けたわけではなく、ここらの花粉飛ばしたいと思った藤馬がしたついで。結果の過程にいただけに過ぎず、藤馬はやはりメリットないことはしない。