さらば、ヒャッハー
「女装じゃねえよっ、男用のぽっくり下駄だ!現代版アレンジの一級品なんだぞ!」
「……、ではそうしときますよ」
「子供に妥協してやった大人の目で見るんじゃねえよっ!」
なんというか、気心知れた仲に見えた。
あの幻想的なものを見てから、こんな日常というか下らない言い合いを見てはひどく力が抜ける。
実際に冬月は呆然とし、秋月にしてみれば苦笑さえも出る。
冬月から渉について僅かばかりしか聞いてないし、一緒にいた時間も短いものだが、“あの渉”がああして気兼ねなく話せる相手もいたんだなと、どこかその“人間らしさ”に安心さえ覚えたのだ。