さらば、ヒャッハー


「語ってやろうか、ああ?どこぞのクソガキを気に入る奥さまの浮気にも俺は寛大なんだよ。奥さま責めねえぜ、俺は。相手の野郎をより悲惨な目に会わす程度だ。

なあに、俺は余裕ある男だ。寛大で、おおらかで、太っ腹。浮気の一つや二つで怒らねえし、どのみち最後に戻ってくんのは俺のとこ。そういう“仕組み”だからな。

いい旦那さまだろ、ええ?その気になりゃあ、ずっと俺の足元に置いておけんのに、大方は好きにやらせている。

つけあがるクソガキと浮気しようが、俺は笑ってられるぜえ。なにせ、そのクソガキはどーせ苦しみ早死にで、奥さまは俺から離れられないんだからよぅ」


「つらつらと話すのはいいですが、何度も言っているように、あなたは心が狭い。浮気基準が茶飲み友達程度って、どうかと思いますが。

まあ、あなたがどう見ようが勝手です。僕は消えますから、いずれ。ただし、それは今じゃない。あなたは僕を殺すというができないはずだ、殺すメリットがない。あったとしても殺さないメリットの方が大きい。一時の欲に任せて、後に待つメインディッシュを残飯にするあなたじゃないはずだ。断言します、あなたに僕は殺せない」


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