心から好きと言って
てかこの手,自分で振りほどけるのに,何でそのままにしとくんだろう

階段を上がり目の前にあった教室の後ろドアを勢いよく開けた健斗

それに続きアタシも教室の中に静かに入った

『もしかして転校してきた荒木結衣さん?』

先生が名簿を見ながら言う

『あっはい!』

急いで返事をした

『水田また遅刻』

『させーん』

『普通に謝れ』

先生と言い争ってる健斗
少し笑える

すると髪を巻いてて色は茶色ぽっい子がアタシと健斗の目の前に立った

『何で手を繋いでるの?』

ストレートに言ってきた

『あっえーと学校へ行く道が分からなくてそれで一緒に登校したんです』

『私はなぜ手を繋いでいるのかが知りたいの』

どう返したらいいんだろう

『何でお前にそんな事言われなきゃダメなわけ?付き合ってもない俺とあんたはただのクラスメートなんだぞ、俺の事を自分のものだと思うな』

健斗の怒鳴り声で教室は静かになった

あきらかにあの女の子も動揺している

『先こうー具合悪いので保健室行ってきまーす』

『水田ーお前具合なんか悪くないだろーしかも何で荒木まで連れて行くんだー』

廊下まで先生の声が聞こえた

保健室のドアを健斗が開けた

誰も居なかった

健斗はアタシの手を放し一番奥のベッドに横になった

アタシも健斗が横になってるベッドの横に椅子があつたのでそこに座った

『アタシねぇ中学の時付き合ってた子に女作られて逃げられたの、しかも最後,体目当てだったって言われた』
< 5 / 6 >

この作品をシェア

pagetop