もっと大切にする~再会のキスは突然に~
何がお互い様なのか全然わかんないけど。
私の横じゃなくて、斜め右のラグの上に座る河合クンは、多分ちゃんと私と話をしようとしてくれている。
「葵がさ、高木とそういう関係なんじゃないかって思ったんだよ。この間、オレじゃなくても間に合ってるって言っただろ?」
あ……。それ、最後に喧嘩したとき。
麗奈さんと付き合ってるって知って、私は性欲処理機だって思ったから。
「…なんで、高木先生にこだわるの?」
「葵の仕事してるとこなんて見たことないだろ、オレ。葵さ、仕事できるヤツ好きだろ、基本。高木を見るとき、ぼ~っと潤んだ目で見てるからな。」
「みっ、見てないよ。全然タイプじゃないもん。」
潤んだ目って、万年欲情してるみたいに言わないでよ。
確かに、私は仕事のできる人は好き。
処置や手技がスムーズだったりすると、医者や看護士に関わらずやるじゃんって思ってしまう。
新人の頃、どの医者も出来なかった処置を、おじさんベテラン医師がすんなりやってのけた時には抱かれてもいい!なんて同僚と騒いだくらい。
高木先生も若いわりには基本に忠実で、もともと手先が器用なのかベビーの点滴なんかも危なげない。