もっと大切にする~再会のキスは突然に~

そうだった!こいつってば、こういうヤツだった。


普段はそうでもないのにこういう時にはやたらと俺様っていうか、
いや、
普段もちょっと俺様はいっていたような…。

とにかく、何から何まで勝てなかった気がする。



少し離れた部屋から出てきた若い看護師スタッフ達の好奇の目に気付いた彼。

「残念。…続きはお預けな。」

さっきまでの甘い空気を断ち切るように背中を向ける河合クンのその姿を睨む。

ってかなんで残念って思ってるの、私。

ありえない。いくら元彼とはいえ、こんなとこでキスなんてしちゃってるの、私。

ほんとに欲求不満みたいじゃない。



そんなモヤモヤを振り切るように、部屋に戻るとマイクを離さず歌いまくる。

元々カラオケは好きだし、こういう場で盛り上げ役にまわるのもいつものこと。


2時間ほどのその間、河合クンとは目も合わせずその場はお開きとなる。

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