キミ想い。
キャンプ

隣の席

初めて会ってから、もう1ヶ月。

でも、まだ伊織くんとしゃべったことはない。

あたしは、同じ班の真琴と仲良くなっていた。





1年生キャンプの日が近づいてきて、キャンプ用に班を変えることになった。

それにともなって席替えもすることになっていた。

 「真琴、一緒の班になるといいね。」

と言いながら、『伊織くんと一緒でありますようにっ!!!』と思っていた。


 

そして、高木先生から班が発表された。

 「1班は、石原絢音・山口遥乃・渡辺俊太・佐野大誠・長谷川伊織だ。」


やったああああああ!!!!!

伊織くんと同じ班だぁぁ♥

真琴は、あの遠藤勇翔と同じ班だった。

 「明日席替えをする。黒板に表を貼っておくから見ておけよ。」

あたしは真琴と一緒に表を見に行ったが、すでに人だかりで見えない。

やっとのことで割り込む。

表を見て………あたしはクラクラした。








伊織くんの隣だった。










遠くで誰かの声がきこえた。







「絢音、いいなぁ……」







< 6 / 38 >

この作品をシェア

pagetop