殺人ゲーム
「ポタッポタッ」
「ん?何?」
私は足元に冷たい感触がした。
ふと足元に目をやる。
赤黒い・・・液体が・・・滴っていた。
「血・・・」
横には・・・友達が倒れていた。
「まさか・・・」
友達の背中にはナイフが・・・
私はナイフをぬきとった・・・
フラっ
あ・・・あのときと同じだ・・・
「まっててね」
大丈夫。私の彼氏はかずま。
かずまに全力を捧げてきた。
私の体は勝手に動きだす。
そしてついた先には・・・
「な・・・なんで・・・」
海斗が立っていた。
海斗は後ろを向いていて私に気付いていない。
逃げて!殺される!海斗!早く!!
私はどんどん海斗に近づいていく・・・
そっか・・・海斗と別れても・・・彼氏じゃなくても・・・
私は海斗を愛していたんだ・・・
私のほおを涙がつたう・・・
海斗が振り向いた。
でもおそかった。
私が持っていたナイフは海斗のお腹を突き刺した。