美味しい時間

「私もやれば出来るじゃないっ」

家に帰るとエコバッグをテーブルに置き、ベッドに向かう。ジャンプして飛び乗ると、ガッツポーズをしてそう叫んだ。
いつもなら1時間はかかる数字の入力作業を、30分もしないでやり終えた。
二重確認もしたから、間違いもなく残業終了。
買い物をして帰って来ても7時前。
自分で自分がビックリッ!!!

年甲斐もなくベッドでピョンピョン跳ねていると、カバンの中で携帯が鳴り始めた。フラフラしながらベッドから降りて、カバンに手を伸ばす。

「もしもし?」

『出るのが遅い! 何してたんだよっ!』

おぉ~、第一声で怒られた。

「まだ帰ったばかりで……すみません」

ピョンピョン跳ねてたなんて言えないからね。

『今から帰る。何か買っていくものあるか?』




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