(短) わたしのツンデレ王子様



「ぢゃあ、うちら帰るけど
 ちゃんと話し合いなよ。」

「龍斗の話も聞いてやって。
 ぢゃあな、奏美」


奈津とあっくんはそう言い残し

仲良く帰って行った。


教室に残っていた何人かの人も

帰っていき、残っているのはわたしだけ。


龍斗のかばんがあるから、

龍斗が来てくれるまで待つ。


もしかしたら、かばんを置いて

帰っているかもしれないけど、

龍斗はきっと来てくれる。


そう信じていた。


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