恋に焦がれて迷走中
テ-ブルの空になったお皿を見て、



ありがとう


とつぶやいたあたしは、


ちょっとだけ心が軽くなった気がした。


お皿を一枚洗うごとに、


悲しい気持を思い出に代えている感覚がした。


これが洗い終い終わったら


あたしは動きだせるだろうか。




私のゴ-ルデンウィ-クは、こうして終わって行った。


また来ると言い残したアイツは


それから一度も来ることは無かった。


相変わらず、とりすぎの講義の数に忙殺されながら


高校生のような大学生活を送っていた。






そして一月がたった。




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