恋命-またいつか逢いたい-
集合場所に着くとまだ隼樹達は
来ていなかった。
5分………10分……30分
「ね-美悠紀!
もう来ないよ。帰ろ!」
「だめ。
もうちょっと待つよ」
「美悠紀なんでそこまでして
あたしたちを逢わせたいの?」
あたしは強引に逢わせようと
する美悠紀に苛立ちを
隠せなかった。
だってまず約束の時間に
来れないとか無理。
「美悠紀は……美悠紀は
綾榎に恋愛してほしいの……」
そう言った美悠紀の横顔が
ちょっと切なく見えたのは
あたしだけだったかな?
そんな時だった………
遠くからうるさいくらいの
バイク音が聞こえた。
うわ-何あの2人組………
絶対に関わりたくない!
そう思ってたらあたし達の前に
停車したんだ。