恋命-またいつか逢いたい-
「綾榎?綾榎だよね?」
は?なんでコイツあたしの名前
しってんの………?
「いや……そ-ですけど
あの……誰で」
そう言いかけた時美悠紀が
横から口を挟んできた。
「もしかして隼樹さんですか?」
「あっうん。そう。
遅れてごめんね本当ごめんね」
うわ~最悪。
あたしが関わりたくないって
思った人達じゃん。
「全然大丈夫ですよ
ねっ綾榎?」
「…………うん」
「ほらほらみんなテンション
あげてこ~ぜ!」
誰………?と思ったあたしは
明らか冷血な目で見てたのか
「あっごめんね………
俺隼樹のダチの武田龍な」
武田龍っと言ったその人わ
シルバーに染めた髪をツンツンに
立てて陽気な雰囲気に身を
包んでいる人だった。
「龍くん…よろしくね」
ぎこちないながらも何とか
穏やかな空気に戻った