神様がくれた夏



胸が苦しい。


痛い。


悲しい。





あたし―――こんなにも先輩が好きだったんだ?




そこでそうだよと思い出す。

あたしは先輩が大好きだったんだ。



「…先輩」



「ん?」



どうしようもない。


もう戻れないことくらい分かっているのに、それでも望んでしまう。




すれ違いはあの日。


先輩の部屋に行って行為を断ったあの日から何かがずれ始めた。




あの日に戻りたい。


あの日に帰りたい。



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