窓際のブラウニー




寝室で待つ私は、出逢ってから今までの夫とのことを思い出した。




最近は思い出すことさえなかった。



思い出して嬉しくなるような思い出も、ここ数年なかった。





なかなか寝室に夫が来なくて、私は窓の外を眺めた。




田所さん、



私は今から夫と第二のスタートラインに立ちます。






どうか見守っていてください。




全てを言い合い、その結果別れることになっても、もう田所さんの元へは行かないと決心した。




そうでないと、本気で夫と向き合うことができない気がした。







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