窓際のブラウニー



肩を抱かれたまま、今までの想いをぶつけた。




お義母さんにされた嫌なことを全て話した。




じゃがいもを捨てられたこと。


クリームパンを投げられたこと。


友達との電話で私の悪口を聞こえるように言うこと。




本当にこの家は安らぐことが出来ず、私にとって居心地が悪い、と夫に伝えた。




夫は、肩を抱く手を離す事はなかった。



私が涙ながらに想いをぶつけると、夫は何度も頭を下げて謝った。




時計の短針はもう一周以上回っていた。






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