漆黒ダーリンは最強総長


今、龍人は私の腰まである黒髪を指でクルクルと弄んでいる。


私はと言うと龍人の膝の上に座った状態で銀の逃げていく連中をただじっと見ている。



龍人の手が私の頬へ下りてきたときヒリヒリとした痛みが走った。


「いっ…!」

「ワリィ、大丈夫か?」

「う、うん。大丈夫」


本当は結構痛かった。殴ってきたやつは手に何かはめてたみたいだし。


「手当てしねぇとな…」

「そんなんしなくても大丈夫だよ」

「ダメだ。行くぞ」


龍人はそう言うと私の腕を掴んできて歩き出した。


「えっ、どこいくんだよ!」

「来い」

「どこに!?」

「いーから来い」


そして連れられた場所が真っ黒のメルセデスの中。


5月と言えど異常気象でまだまだ寒い日がある。

それだからか車内には暖房が効いていて暖かかった。


車内は広いというのに龍人は私をまた膝の上に乗せる。


「私重いから無理して乗せなくていいよ。車ん中広いし」

そう言うと

「別に重かねぇ。他に乗る奴居るしな」

っと返してきた。

私が「そう……」っと返事をするとしばらく沈黙が続いた。



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