また一緒に、1本取ろう。






表彰台にいる、凌の姿をみて。


私は、大きく深呼吸をした。





「女子個人の部 優勝 川瀬 唯」




「…はいっ」




大きな歓声が聞こえて。


緊張なんて忘れてしまうくらい、嬉しくて。


表彰台へ昇ると、笑顔の凌が待っていた。




賞状とメダルを受け取ると


大きな拍手と歓声が私を包み込んだ。




夢にまで見た、この景色。


ずっと待ち焦がれていた、瞬間だった。






< 340 / 345 >

この作品をシェア

pagetop