。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
響輔は苦しそうに布団から顔だけを出すと、
「何や。今度は俺を窒息死させる気か」
とあたしをちょっと睨んでくる。
「今更、殺すことなんて考えてないわよ!
あ・た・し、は!!そのあんたのムードのないところを怒ってるの!!
やっぱあんたってモテないでしょ!」
ここぞ、と言うところで一歩を踏み外す、残念なオトコ。それが響輔だ。
あたしが指摘すると、響輔は反論してくるかと思いきや、
「…そうかも」
まさに目からうろこと言った感じで目をぱちぱち。
嗚呼……何でこの男はこうまでマイペースなの!そして何であたしはこんな男を好きになっちゃったんだろう。
「戒さんがモテるんは、ここぞと言うときに決めるからか…」
「知るか。ってかあの子やっぱモテるの?」
「認めたくないけど、結構モテる思う。あんたも好みとか言うてたね」
何よ、急にそんなこと言い出して。
は!もしかして、ヤキモチ!?
「そうよ?元々あたしは可愛い年下男子の、虎間 戒の方が好みだったの。それを何をどう転んであんたになんか…」
ブツブツ口の中で呟いていると、
「戒さんは見た目天使みたいやけど、中身は悪魔や。あの男に近づかん方がええよ?
痛い目見るで」
とありがた~い、忠告をくれる。
「あんたは見た目も中身も能面みたいな男ね。あたしはあんたが何を考えてるのかさっぱりだわ」
ちくりと嫌味を言ってやったが響輔は全然堪えていない。
「何考えてるて?
俺は理性と闘うのに今必死や」