。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。


響輔は苦しそうに布団から顔だけを出すと、


「何や。今度は俺を窒息死させる気か」


とあたしをちょっと睨んでくる。


「今更、殺すことなんて考えてないわよ!


あ・た・し、は!!そのあんたのムードのないところを怒ってるの!!


やっぱあんたってモテないでしょ!」


ここぞ、と言うところで一歩を踏み外す、残念なオトコ。それが響輔だ。


あたしが指摘すると、響輔は反論してくるかと思いきや、


「…そうかも」


まさに目からうろこと言った感じで目をぱちぱち。


嗚呼……何でこの男はこうまでマイペースなの!そして何であたしはこんな男を好きになっちゃったんだろう。


「戒さんがモテるんは、ここぞと言うときに決めるからか…」


「知るか。ってかあの子やっぱモテるの?」


「認めたくないけど、結構モテる思う。あんたも好みとか言うてたね」


何よ、急にそんなこと言い出して。


は!もしかして、ヤキモチ!?


「そうよ?元々あたしは可愛い年下男子の、虎間 戒の方が好みだったの。それを何をどう転んであんたになんか…」


ブツブツ口の中で呟いていると、


「戒さんは見た目天使みたいやけど、中身は悪魔や。あの男に近づかん方がええよ?


痛い目見るで」


とありがた~い、忠告をくれる。


「あんたは見た目も中身も能面みたいな男ね。あたしはあんたが何を考えてるのかさっぱりだわ」


ちくりと嫌味を言ってやったが響輔は全然堪えていない。





「何考えてるて?


俺は理性と闘うのに今必死や」






< 426 / 776 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop