。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
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どれぐらい時間が経っただろう…
心地良い眠りに身を委ね、すぐ間近にある温もりを確認するかのようにぎゅっと“それ”を抱き寄せると、
さらさらと心地良い“その”感触がわずかに身動きした。
うっすらと目を開けると、すぐ近くに響輔の顔が。
長い睫を伏せて心地良さそうに寝息を立てている。
びっくりして思わず目をまばたいた。
………ああ、そっか。昨日あたしが引き止めたんだっけ…
と、数秒遅れで何とか事態を把握できた。
響輔はうつぶせになってこちらに顔を向け、枕に顔を埋めるように眠っていた。
口元まで引き上げられた布団をちょっとめくってみる。
色は若干白いけど引き締まった肩が僅かに上下していた。
その肩の向こう側に鷹の羽の刺青が伸びている。
あたしは体を起こして響輔の黒い髪に手をやり、そっと撫でると響輔がくすぐったそうに僅かに身をよじり、
でも起きだしてくる気配はなかった。
無邪気な寝顔……
ってか無防備っての??
昨夜あたしはこいつを殺そうとしてたってのに。
あんた大丈夫??と、こっちがちょっと心配になる。
そういえば拳銃は?
響輔がベッドの下に落としてそのままだ。
あたしは響輔を起こさないように気をつけてそぅっとベッドを降りると、昨夜落としただろう場所には拳銃が無かった。
あれ?確かにあったはずなのに。
訝しく思ってベッドの下を覗いてみたけれど、やっぱりなかった。