。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。





―――

――


「さっきの赤良かったのに、何で白にしたん?」


近くのカフェで落ち着いて、アイスコーヒーを飲みながら響輔が口を開いた。


視線はさっき買ったばかりのショップの紙袋の方を彷徨っていた。


「え?良かった?♪」もう一度言って、言って♪


無関心そうに見えて、ちゃんとアドバイスくれるのね♪


あたしはご機嫌に頷くと、


「あんたは清純な白より毒々しいまでの赤色の方が似合う」


何ですって!


きぃいいいい!


またも唸りながらアイスティーのストローに噛み付いていると、


「鴇田さんが事故に遭うて、もう三日やけどその後どうなん?」


と、響輔が思い出したように聞いてきた。


「順調に回復してきてるみたいよ。退院はまだみたいだけど。悪運だけは強いわね」


言って俯いた。


三日前、あたしがこいつの前でみっともないぐらい泣いて取り乱したことが急に恥ずかしくなった。


でもその失態に響輔は何も突っ込んでこなかった。


「そか。良かったやん」


たった一言だけ呟いて、そして口元に淡い笑みを浮かべる。


こいつも―――…心配してくれてたんだ。


鴇田には痛い目に遭わされたって言うのに、お人よしなヤツ。


「だって青龍会幹部でまともに話せるの、鴇田さんだけやもん。外国でもないのに、龍崎会長とは会話が通じないし」



……前言撤回!


あっそ!!



あいつは通訳かっての!!







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