君へ、約束の歌を。<実話元>



  大げさに言えば、

  祐ちゃんは、

  私にとってヒーロー。


  強くて、かっこよくて、

  男らしい。


  弱虫で、泣き虫な私を

  守ってくれて。



  ――…でも、違った。


  違ったの。



  頼ってばっかりの私は、

  君の背中を見つめることが

  多かったけど。



  強さは、

  脆さを隠すための

  “鎧”だったんだよね。




  君が思ってたより、

  私は弱くはなくて。

  私が思ってたより、

  君は強くなかった…





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