君へ、約束の歌を。<実話元>
〜♪〜〜♪〜♪〜♪〜
『……!?』
ちょうど流れてた曲が、
サビに入ったみたい。
ゆいが音量を上げたわけでもないのに…
その曲は途端に響いて耳に飛び込み、
私の動きを止めた。
〜♪〜〜♪〜♪〜♪〜
歌詞が、切ない。
涙が出そうになった。
〜♪〜〜♪〜……
しばらくして、曲は終わって。
『ねぇゆい…』
「ん?」
『今の、もう一回聞きたい!』
もう一度、歌詞をじっくり聞きたくて。
「え〜もう一回〜??」
『いいじゃん!ねっお願い!』
「…しょうがないなぁ」
渋々ながらもリモコンを操作してくれた。
『ありがと!』
〜♪〜〜♪〜♪〜♪〜
バラード調の曲。
…病気の恋人が死んでしまって、その人を想いながら、思い出を大切に生きていく…
そんな感じの歌詞だった。
私の場合、相手は恋人でもないし病気でもないけど。