君へ、約束の歌を。<実話元>


だって宮田先生のせいじゃないじゃん!


…叫びそうになったのを飲み込む。


ここで喚いてもしょうがない。



「だから、宮田先生は呼ぶのやめといた方がいいんじゃないかな…」


『そっか…わかった』



クラス会の見通したったらまた連絡するね、という言葉を最後に聞いて。


ツーツー…という無機質な音が、
電話が切れたことを告げる。


それだけのことなのに、突然、全ての繋がりが切れて一人ぼっちになったような感覚。


…もしかしたら、宮田先生は今聞いたようなめにあってるかもしれないなんて。


考えたくない。


祐ちゃんのことで人生まで変わってしまう人がいるかもしれないなんて――…







目の前に差し出された明日、

開かれてる現在、

約束された未来。



当たり前のように受け止めてるけど、



きっとそうじゃないんだよね…





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