オノマトペ
そう感心するリディルに、更に拓斗が猛追する。

手を払い落としてがら空きになったところへ上段回し蹴り。

そこから更に踏み込んで回し蹴り、更に勢いをつけて、スピードに乗った後方回し蹴り。

リディルはこれを避けられず、両腕で防御。体の軽い彼女は軽く飛ばされ、よろける。

その背後に素早く回り込み、膝裏に軽い衝撃を加えてやれば、リディルの体はぐらりと傾いた。

そこで、近くのベンチに置いておいたスマホのアラームが鳴り出した。

試合終了の合図だ。

それを聞いた拓斗は、倒れていくリディルの背中の下に腕を伸ばし、地面に叩きつけられる前に彼女の体を受け止めてやった。

ほう、と息をつけば、静かな翡翠の瞳と視線がぶつかる。

「……受身くらい、とれるよ」

「あ、す、すみません、思わずっ……」

とさり、と芝生の上に座らせてやりながら、拓斗は謝る。

助けようと頭で思ったわけではないのだが、身体が勝手に反応していた。

「……甘いね」

「……すみません」

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