オノマトペ
「ふふ、でも、ありがとう」

ふわ、と微笑んだリディルは、拓斗が差し出した手を取って立ち上がる。

「今日は、あなたの勝ち」

「え……でも、引き分けでは……」

「私、倒れてたでしょ」

「ああ……いえ、でも……」

「次は負けないよ?」

少し首を傾げながらそう言われ、拓斗は背筋を伸ばした。

「はい、僕も負けません! ……今日はありがとうございました」

「こちらこそ、ありがとうございました」

2人は一歩後退し、互いに礼をした。

そこに、パンパンと拍手が鳴る。

「2人ともお疲れ様ー。面白い試合だったな」

見れば、少し離れた芝生の上に、胡座をかいてにこやかに笑うフェイレイがいた。

「え、フェイレイさん? いつから?」

「……だいぶ前から」

リディルがそう言った。

「えっ?」

気づかなかった、と拓斗は驚く。

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