恋花よ、咲け。
「行ってらっしゃい。」
潤がそう呟いたのを
聞くことなく 走り出した。
_____。
とりあえず この第2校舎の
2Fは 探し終えた。
「…っはぁ。 どこ……?」
潤には もし戻ってきたら
メェルしてと 伝えてある。
携帯を確かめるが メェルは来ていない。
「……っはぁ はぁ はぁー…。」
携帯をスカートのポケットにしまい
3Fに上がろうとした時。
「……高木?」
上から落ちるように聞こえる声。
「………ぇっ?」
見上げれば そこには
少しだけ濡れた佐々木がいた。
「っ! 佐々木濡れてるょ!
外にいたの?」
階段を上がりながら 佐々木を見上げる。
「あ、うん。 ちょっとね。
……弘也と 喧嘩みたくなっちゃってさ。」
あ……やっぱりそうだったんだ。
図書室には 弘也の姿はなかった。
本を探しに、席から離れているのかも
って思ったケド
何だか違う気がしたの。
「……濡れちゃってるょ。」
佐々木のブレザーは
少しではなく かなり濡れていて
それを見れば ますます弘也の事が気になる。
「……ちゃんと拭くんだよ?
私、ちょっと行ってくるから…!」