《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「そう…大声出すな」


「だって…」


「場所はラブホかもしれないが、俺たちは何も出来ないだろ?お前がいいって言うなら、まぁー直ぐに、臨戦態勢に入るが」



臨戦態勢って…

知弥にとって、Hは戦闘なの?


「高速、降りるぞ!」



「え、あ…うん」


知弥は早速、高速を降りてしまった。


雨は土砂降り。

最初に見えたネオンのラブホに車は入っていく。


雨音が地下の駐車場まで響いていた。


「適当に入ったが…別にいいだろ?」


「うん。知弥に任せる…」


「俺に任せると…どうなるか知らないぜ」


「えっ?」


「お前は直ぐにそうやって驚く…面白い女だ。見てて飽きない」





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