《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
俺は花奏の腕を掴み、鈴木に向かって、隠し持っていた攻撃符を投げる。



攻撃符は手裏剣のような刃に変化して、鈴木を威嚇。


俺は花奏を抱き上げて、鈴木から距離を離した。



「対極刃…我が手元にいでよ!!」



俺は花奏を背中に隠し、対極刃を手にした。



黒と白の装飾のされた鞘から抜き取った二つの劍(つるぎ)


ひとつは黒陰刀(こくいんとう)、もう一つは白陽刀(はくようとう)



陰と陽の力を司る。



両手に構えて、鈴木を睨み据えた。


鈴木の全身は震え、尻尾と耳をひょっこりと現した。
俺に恐れをなし、化ける力が急速に失われた様子。


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