《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「じゃあ~先に入れ…」


知弥は私を下ろして、外を指差す。



「確か寝着は白装束って・・・」


布団の脇に二人分の白装束がキレイに畳まれ置かれていた。


「この小さいほうだな…色々と面倒だな~」


「ですね」


私も知弥の意見に相槌する。



面倒そうに長い前髪を掻き上げて、その場に胡座で座り込んだ。



私は白装束を手に持ち、奥のバスルームへと急ぐ。


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