《完》BLOODMOON~あやかしの花嫁~
「・・・何…俺が教えてやるから…大船に乗ったつもりでいろ」



知弥は既に、覚悟をキメている。


離れの部屋の襖を開けると布団がひと組しか敷かれてなかった。



「一緒に寝ろってコト?」


「当然の展開だろ?」


「と、当然って!!?」


「往生際が悪いな…」


知弥は急に苛立ったような口調で私を詰った。


そして、急に私をお姫様抱っこ。



「待って!!?お風呂だってまだ…」



「このまま一緒に入るか?」


「それは無理無理無理…」





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