空の記憶
俺にとっては銀朱の才能の方が羨ましかった。
両親の期待に応えられるあいつが。
あいつは期待されてないんじゃない。
自分自身気づいていないだけだ。
俺たちなんかより期待されている。
俺はそれが羨ましかった。
末の息子だったし、音楽の才能があると分かれば俺たちより無意識に可愛がるだろう。
たしかに俺達も少しは音楽の素質はあるだろう。
でも銀朱のドラムの才能には敵わない。
本当にアイツの才能は驚くべきものだと思った。
そんな葛藤をしているうちに進路調査表の提出日が明日に迫っていた。
めると「銀朱大体決まったか??」
銀朱「うん。みんなはお互いどんな道に進もうとSKY
HISTORYはやめないって。だから俺もやめない。一生ドラムで生きていってやる。」
ーーー
銀朱「みんな進路希望出したか??」
俺はめるとくんと話した次の日にみんなに聞いてみた。
旭「ああ。みんなは??って聞いてきたんだから銀朱以外は決まってるよな。」
やっぱりみんな決まってたんだ……
遥揮「じゃあせーので見せようぜ。」
翼裟「いいよ。」
遥揮「せーの!!」
みんなが見せた瞬間驚いた。
みんなのそれぞれの夢と一緒に第一希望にはSKYHISTORYと書いてあった。
銀朱「みんな……」
遥揮「俺たちが一つで満足なんてする訳ないだろ??(笑)」
翼裟「俺はSKYHISTORYがあるおかげでここまでこれた。SKYHISTORYがなかったらきっとあの頃のままだった。郁哉とも葎哉君とも家族とは呼べないような関係だったと思う。そしてみんなともあのままだったと思う。」
遥揮「俺だってそうだ。翼裟があの時俺を追いかけて来なかったら本当の姿を人に晒すことが出来なかった。旭達みんなが最初に俺のことに気づいたから今の俺が居るんだと思う。」
舞杜「俺は楽器が弾けるわけでもない、ただ音楽の編曲が出来るだけなのに俺を誘ってくれた。誘ってくれなかったら俺はあのときのままで妹の事と家のことで毎日が疲れていたと思う。SKYHISTORYは俺に生きがいをくれたんだ。だから俺は、貴族の仕事だけじゃなく、SKYHISTORYを続けていく決心がついたんだ。何よりひぃもみぃも俺のこと応援してくれてるからさ。」
旭「俺は家が医者一家だ。でも父さんが医者もバンドも認めてくれた。父さんが言ったんだ。自分がやりたいこともできないで医者になるなんて事できることはない。って俺は言われたんだ。」
銀朱「俺……ずっと迷ってた。みんなはやるべきことが分かってる。でも俺は違った。将来なんて何も見えなくて、やりたい事も分からなかった。でもみんなも同じ気持ちでいてくれたことがすごく嬉しかった。俺は幸せだ。」
翼裟「俺は銀が居てくれたからこの学校に通うことにきめたんだよ。」
銀朱「えっ??」
翼裟「俺が高校行かないって言ってたよな。でも銀が俺に言ったんだ。「諦めんの??俺だったら諦めないよ。絶対に。食らいついて自分の夢をもぎ取ってやるよ。翼裟にはさ夢、あるんだろ??ならさ、諦めんなよ。俺応援するから。誰に反対されようとおれが味方だからさ。」そう言ったから俺は今の俺がいるんだよ。だから俺は銀朱と同じ道を進むよ。でも、俺は今のままで満足はしない。音大に行こうと思う。そこで一通りの楽器を勉強しようとおもう。亜貴さんみたいに。」
亜貴さんこと神城亜貴壱(カミジョウアキヒト)はSKYHISTORYの全ての責任者である人だ。
オーケストラで演奏される曲の楽器は一通り演奏できる程の人だ。
大手音楽会社の重役でもある人で若くして某国の音楽雑誌ですごい音楽家10人に選ばれるほどの人だ。
SKYHISTORY全員の憧れの人である。
彼がSKYHISTORYに目をつけ、デビューさせた。
銀朱「俺も音大に行って亜貴さんのもとで学びたいって思った。俺は桐城の音大に行くつもりだ。」
翼裟「俺は……亜貴さんのいったフランスの音大で学びたい。そう思ったけど俺の体じゃ無理だ。だから、銀と全くおんなじこと考えてた。諦めたくはなかったけどこればっかりはしょうがない。」
遥揮「俺と舞杜は桐城学園大学、旭は桐城学園医科大学、翼裟と銀朱は桐城学園音楽大学、全員また一緒だな!!種類は違えど、みんな一緒だ。今まで通り俺ららしく行こう!!」
全員「ああ!!」
ーーー